政府は食料品に係る消費税を来年4月から2年間、8%から1%に引き下げる基本方針を閣議決定した。ただし外食は対象外で10%のまま据え置かれ、テイクアウトのみ1%が適用される見通し。この結果、同じ食事でも「店内で食べるか」「持ち帰るか」で税率に9%もの差が生じることになる。テイクアウト専門のキッチンカー店主は歓迎の声を上げる一方、消費者からは弁当への切り替えを検討する声も出ている。
税率の急な変化に振り回される現場の戸惑いは大きいはずです。せっかく店内で楽しんでもらう工夫を重ねてきた経営者ほど、複雑な思いを抱くのではないでしょうか。
今回の措置は食料品全般への減税という体裁を取りながら、外食とテイクアウトで税率に9%もの差を生む制度設計になっています。これは客がどこで食べるかという行動そのものに影響を与えかねない、業界構造に直結する話です。
店内飲食の付加価値をより明確に打ち出し、テイクアウトとの違いを体験価値で埋めるという方向性も考えられます。一方で、自店にもテイクアウトメニューを拡充し、税率差を追い風に変えるという選択肢もあります。制度の詳細が固まるまでは、両方の可能性を視野に入れて準備を進めるという道もあるでしょう。