サイゼリヤの松谷秀治社長が9月以降の価格改定を検討していると決算会見で表明し、株価は前日比17%高のストップ高となった。第3四半期決算は純利益87億円と過去最高益を更新したが、円安により原価が19.2億円上昇し、既存店好調と販管費削減で吸収してきた実態が明らかになった。実現すればミラノ風ドリアの端数調整以来、約6年ぶりの本格的な価格改定となる見通し。
長年「価格凍結」を掲げて低価格を守ってきたサイゼリヤでさえ値上げに動く状況に、多くの経営者が「うちも限界だ」と感じているのではないでしょうか。
円安による原材料コストの上昇は業態を問わず外食全体を圧迫しており、これまで自助努力でしのいできた低価格路線の代表格が方向転換を示唆したことは、業界内の値上げ機運をさらに強める材料と位置づけられます。今回は株価が好感された点も、市場が「適正な価格転嫁」を評価する流れを示しています。
値上げの規模を小幅に留めて客数の変化を見極めながら段階的に進める道もあれば、看板商品は価格を維持しつつ他メニューで調整する組み合わせ型のアプローチも考えられます。いずれにしても、コスト構造の開示や理由の説明を丁寧に行うことで、値上げへの納得感を高める工夫が求められそうです。
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