
回転寿司チェーンのくら寿司は8月20日、9月4日より商品価格を改定すると発表した。最低価格を現行の115円から110円に値下げする一方、33品目については115円から120円へ値上げする。店舗により最低価格は異なる。値下げと値上げを組み合わせた価格帯の再構築が特徴で、原価変動や集客戦略を踏まえた価格戦略の見直しとみられる。
看板メニューの値下げと一部商品の値上げを同時に打ち出す発表を見て、自店の価格設定にも迷いを感じる経営者は多いのではないでしょうか。
大手回転寿司チェーンが最低価格を下げつつ一部品目を値上げするのは、集客の入口となる価格を守りながら原価上昇分を他の品目で吸収する、価格帯のメリハリ戦略の一例といえます。単純な一律値上げ・値下げではなく、品目ごとにきめ細かく価格を調整する動きが業界内で広がる可能性があります。
自店でも全品一律の価格ではなく、集客の目玉となる商品を維持・値下げしつつ、原価高が響く品目だけ値上げするという方法もあります。また、値上げ・値下げの対象や幅を決める際に、原価データやメニューごとの利益率を改めて見直すという道もあります。