
鳥取県で畜産業を営む株式会社伊藤畜産が10月9日、鳥取地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約7200万円。同社は2016年12月に設立され、鳥取市青谷町に本社を置き、「万葉牛」「鳥取和牛」など高品質なブランド牛肉を生産し、東京・大阪・京都などの焼肉店や鉄板焼き店に供給してきた。新型コロナウイルスの影響による外食需要・インバウンド需要の減少に加え、家族経営のため人手確保が困難だったことが背景にあるとされる。
長年かけて築き上げたブランド牛を支えてきた生産者の苦境は、仕入れ先として関わってきた焼肉店や鉄板焼き店の経営者にとっても他人事ではないはずです。
高級ブランド牛の供給元であっても、コロナ禍での外食・インバウンド需要の落ち込みと、小規模家族経営ゆえの人手不足が重なれば経営が立ち行かなくなる現実を示す事例です。畜産から外食店までサプライチェーン全体が需要変動の影響を受けやすい構造が浮き彫りになっています。
仕入れ先の経営状況を日頃から把握し、代替調達先を複数確保しておくという備え方もあります。また、ブランド牛を扱う飲食店側としては、特定の生産者に依存しすぎない仕入れルートの分散や、地域の畜産業者との連携強化を検討する道もあります。
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