サイゼリヤの松谷秀治社長は7月15日の決算会見で、9月以降の価格改定を検討していると発言。2025年9月〜2026年5月期の純利益は前年比12%増の87億円で過去最高を更新。2020年に「ミラノ風ドリア」を299円から300円に改定して以来、約6年ぶりの本格的な価格見直しとなる可能性がある。原材料費・人件費・物流費上昇が背景で、株価は急騰しストップ高となった。
物価高騰の中でも「値上げしない店」として支持されてきたサイゼリヤの動きは、同じように価格改定に踏み切れず悩む経営者にとって、大きな心理的インパクトを持つニュースだと感じます。
サイゼリヤは製造直販モデルによる効率化で低価格を維持し、増収増益を続けてきましたが、原材料費・人件費・物流費の上昇が長期化する中で、企業努力だけで吸収するには限界が見えてきたという構造的な位置づけにあります。今回の検討はビジネスモデルの転換ではなく、低価格路線を維持するための一手と見ることもできます。
値上げに踏み切る際も、全国一律ではなく立地別の価格設定にするという道や、価格を維持しつつ効率化・コスト構造の見直しで吸収する道など、複数の選択肢を比較しながら自店の状況に合った判断を探るという方法もあります。
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