日本フードサービス協会の調査によると、2026年6月の外食売上高は前年同月比3.3%増で55カ月連続の増収となったが、伸び率は前月の9.8%増から大きく鈍化した。台風の相次ぐ接近と土日の少なさが響き客数は0.8%増にとどまり、客単価上昇(2.4%増)と店舗数増加が売上を支えた。居酒屋は前年を0.9%下回り減収、ファミレスも客数減で伸び悩んだ一方、ファストフードは5.1%増と堅調で、高単価レストランも底堅さを見せた。
天候が悪いだけで客足がこんなに落ちるのかと、身をもって実感している経営者も多いはずです。値上げでなんとか数字を保っている現状に、安心よりも疲れを感じる方もいるでしょう。
外食産業全体としては55カ月連続の増収を保っているものの、その内実は客単価上昇に頼った「見た目の成長」であり、客数そのものは天候や曜日回りといった外部要因にすぐ揺さぶられる脆さを抱えています。居酒屋やファミレスなど客数依存度の高い業態ほど影響を受けやすく、ファストフードや高単価レストランのような業態との差が広がりつつある構造が見えてきます。
客単価だけに頼らず、天候リスクを吸収できるメニュー構成やデリバリー・テイクアウトの併用を検討する道もあります。また、客数が落ち込みやすい曜日・天候パターンをデータで把握し、その日に合わせた販促や人員配置を工夫するという方法も考えられます。さらに、高単価業態の堅調さを参考に、価格ではなく体験価値で選ばれる店づくりに軸足を移す選択肢もあるでしょう。
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