
吉野家ホールディングス傘下の株式会社せたが屋は、新業態の油うどん専門店「元祖油うどん こん家」を東京都杉並区阿佐ヶ谷に8月20日オープンした。油うどんは太くもっちりした自家製うどんに具材を豪快に混ぜて食べる新形態で、油そばやぶっかけうどんとは異なる位置づけとしている。定番の食べ方が確立されたうどん市場に、ラーメン業態のノウハウを持つ企業が新たな食べ方を提案する形での参入となる。
定番メニューが強いうどん市場で新しい食べ方を打ち出すのは勇気が要る挑戦だと感じます。既存の食文化に一手間加える工夫には多くの経営者が刺激を受けるはずです。
うどんは「かけ」「醤油」「ぶっかけ」など食べ方が固定化した成熟市場ですが、ラーメン業態で実績のある企業が異業態の知見を持ち込むことで、差別化余地を切り開く動きと言えます。大手グループ傘下の新業態展開という点でも注目される事例です。
既存メニューに他ジャンルの調理・提供スタイルを組み合わせて新商品化するという道もありますし、逆に定番の型を守りつつ具材や食材のバリエーションで差別化を図る道もあります。いずれにしても、成熟したジャンルでも新業態として再定義できる可能性を示す事例として参考にする価値があります。