
南米ペルー沖の海水温上昇「エルニーニョ現象」でイワシが不漁となり、養殖飼料用の魚粉価格が上昇。ペルーはすり身の主産地ではないが、この影響がアジア産の魚すり身価格にも波及し、値上がりの連鎖が起きている。かまぼこやちくわの原料であるすり身の高騰は、冬場に需要が高まるおでんやおせちのコストを直撃する見通し。水産会社関係者も「経験したことがない」と驚く異例の事態となっている。
遠い南米の海の異変が、まさか自店のおでんやおせちの原価に響くとは、と戸惑う経営者も多いのではないでしょうか。原料調達の予測が立てにくい時代の難しさを感じます。
魚粉需要の高まりが養殖コストを押し上げ、それが間接的にすり身相場にまで波及するという、想定しづらい形での原価連鎖が起きています。気候変動が遠隔地の一次産品市場を通じて食品原価に影響する構図が、今後も繰り返される可能性があります。
おでん・おせち向けの練り物メニューは早めに仕入れ価格を確認し、必要に応じて先行手配や代替原料の検討を進めるという道もあります。また、価格転嫁が難しい場合は使用量や商品構成を見直す、複数の仕入れルートを確保しておくといった選択肢も考えられます。