大手百貨店で来年のおせち商戦が始まった。そごう・西武はおせちと押し寿司を組み合わせた「弁当型おせち」を初投入し、一人でも華やかな正月を楽しみたい需要とコメの供給安定を追い風にした。松屋銀座は正月休みが短くなる見込みを踏まえ、ブリしゃぶや海鮮鍋セット、カニ入り三段重を用意し、年内に食べる「フライングおせち」や帰省を見送る人向けの実家ギフト需要を意識。各社とも物価高の中で価格を据え置いた商品をそろえている。
年末商戦の準備は毎年悩ましいものですが、大手百貨店の動きを見ると「個食化」や「時期の分散」への対応がますます求められていると感じさせられます。
おせちという伝統商材でも、一人世帯向けの弁当型商品や、正月休みの日程変化に合わせた早食い需要への対応が進んでいます。物価高が続く中でも価格を据え置く工夫がされている点は、業界全体の値付け戦略の参考になります。
個食向けの小容量商品を用意する、年内消費や帰省見送りギフトなど需要の分散に対応した商品ラインを検討する、価格据え置きのために原価構成を見直すといった選択肢が考えられます。