
外食・中食業界で値下げの動きが相次いでいる。『くら寿司』は最低価格を115円から110円へ引き下げ、『ジョイフル』も7種のメニューを値下げした。『ローソン』はコメ価格下落を受け、9月29日から手巻きおにぎりを一律10円値下げすると報じられた。食材費・人件費の高騰が続く中でのこの動きは、集客力強化や原価環境の変化を背景にしていると見られる。
値上げが続く中で他社の値下げニュースを見ると、自店の価格戦略に迷いが生じる経営者も多いはずです。特にコメなど原価が動いている食材を扱う店では、余計に判断が難しく感じられるでしょう。
今回の値下げは、コメ価格の下落など特定原価の変動や、大手ならではの購買力・スケールメリットを背景にした動きと考えられます。物価高騰下でも一律値上げではなく、品目ごとにメリハリをつける価格戦略が広がりつつある局面と言えます。
自店でも原価が下がった品目があれば、その分を一部還元して集客の呼び水にするという道もあります。逆に、値下げ余力がない場合は価格を据え置きつつ量や質で満足度を高めるという方法もあります。いずれにしても、全品一律の対応ではなく品目単位で価格を見直す視点が選択肢になり得ます。