
サイゼリヤの松谷秀治社長が決算会見で、2027年8月期にCPI動向を見ながら手ごろな価格の範囲内での価格改定を視野に入れると発言した。原材料や賃料の高騰を客数増や経費圧縮だけで補いきれなくなったことが背景。2025年8月期は4期連続増収で過去最高益だったが、発言直後に株価はストップ高となり、市場は価格改定を好感した。値上げは約6年ぶりとなる見通し。
「あのサイゼリヤでさえ」という驚きとともに、長年値上げを我慢してきた経営者ほど「うちも動いていいんだ」と背中を押されたのではないでしょうか。
物価高でも据え置き価格を貫くことが競争力の象徴だったサイゼリヤが方針転換を示したことは、業界全体の値上げに対する消費者や市場の許容度が変わりつつあることを示す一つの節目と言えます。原価率の高さと店舗網の規模がある大手でも限界が来ている構造が浮き彫りになっています。
値上げ幅を小さく抑えて段階的に進める道、看板商品は据え置きつつ周辺メニューで調整する道、原価や仕入れの仕組みを見直して値上げ以外で吸収する道など、複数の選択肢を組み合わせて検討する余地があります。
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