ゼンショーホールディングスの2027年度第1四半期決算で、売上高が前年比17%増、利益は58%増となったことが分かった。コメの仕入れ価格が低下したことで原価率が1.2ポイント改善したことが利益押し上げの主因とみられる。牛丼チェーン「すき家」や回転すし「はま寿司」など複数業態を抱える同社にとって、主食であるコメのコスト動向は収益を大きく左右する要素であり、今回の決算はその影響の大きさを改めて示す結果となった。
原価高に苦しんできた経営者にとって、コメ価格の低下でここまで利益が伸びるという数字は、羨ましさと同時に自社の原価構造を見直すきっかけにもなるニュースではないでしょうか。
ゼンショーのような大手チェーンは仕入れ規模が大きい分、原材料価格の変動が業績に直結しやすい構造を持っています。今回の増収増益は、コメ相場という外部環境の変化を最大限に取り込めた結果であり、大手・中小を問わず原価管理の重要性を浮き彫りにしています。
自社でも主要食材の仕入れ価格を定期的に見直し、相場の変動を早めに察知する仕組みを作るという道もありますし、複数の仕入れ先を確保してリスクを分散するという方法も考えられます。また、原価率の改善分をメニュー価格に反映するか内部留保に回すか、経営判断として検討する余地もあるでしょう。