
2025年度の焼肉店倒産は57件で過去最多となり、輸入肉の高騰や円安、人手不足が業界を直撃している。そうした中で「焼肉きんぐ」は2026年7月に主力の「きんぐコース」を値上げする一方、家族4人(小学生1人・幼児1人含む)で1万円以内に収まる価格設計を維持し、客足を保っている。単品店と食べ放題店では顧客の値上げに対する心理的な受け止め方が異なる構造があり、配膳ロボットの高速化など提供スピードの改善も食べ放題という業態の満足度を支えている点が指摘されている。
原価高騰と人手不足が同時に押し寄せる中で、値上げをしても客足が落ちない店を見ると、自分の店との違いに焦りを感じる経営者も多いはずです。焼肉業界の倒産件数が過去最多という数字は、決して他人事ではありません。
焼肉業態は輸入肉価格や円安の影響を強く受けやすく、単品提供の店ほど値上げの痛みが客に直接伝わりやすい構造があります。一方で食べ放題という形式は、家族単位の総額感や提供スピードの体感で「納得感」を作りやすく、値上げをしても離反を抑えやすい仕組みになっている点が今回の分析で示されています。
単品メニューの値上げ幅を小さく分散させるという道もあれば、コース化・セット化によって総額感を管理しやすくするという道もあります。また、配膳スピードや提供体験の改善によって、値上げそのものへの心理的な抵抗を和らげるという工夫も選択肢の一つになり得ます。