
回転ずし「スシロー」を運営するフード&ライフカンパニーズが、米国1号店を10月にニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエア近くに開業すると発表した。すしは1皿2貫5ドル(約800円)からで、価格は5・6・8・10ドルの4段階。皿の色で価格を分け、チップは不要とし、現地のすし店より安い価格設定を打ち出す。座席の大型画面から注文する仕組みも日本の店舗と同様に導入する。和食人気を追い風に海外需要の取り込みを狙う狼煙となる出店だ。
海外進出という景気のいいニュースを聞くと、国内の現場は人手不足や原価高に追われているだけに、複雑な思いを抱く経営者も多いのではないでしょうか。
大手チェーンが海外で「和食=高級」のイメージを崩し、チップ不要・低価格路線で現地の寿司店と真正面から価格競争を仕掛ける動きです。国内の値上げ局面とは対照的に、海外では価格訴求力が武器になっている点が構造的に興味深いところです。
国内店にとっては直接の競合にはなりにくいものの、海外進出の成功モデルとして今後の同業チェーンの動きを注視するという道もあります。また、和食人気の高まり自体を国内でのインバウンド集客や商品開発のヒントとして活用するという道もあるでしょう。