すき家などを展開する外食最大手ゼンショーHDが、群馬県を中心にコンビニ「さくらみくら便利店」を運営している。2021年6月に1号店を出店し、現在は群馬県内約9店舗に加え神奈川県横浜市にも進出し計10店舗規模。店内調理の弁当や丼物を注文後に調理して提供する点が特徴で、既存コンビニとの差別化を図る。ゼンショー広報は依然「実験段階」とし、出店エリアや商品の入れ替えを続けながら需要を検証しているという。
牛丼やファストフードで名を馳せた大手が、畑違いのコンビニ業態にじわじわ手を伸ばしている様子は、現場で新業態を模索する経営者にとって気になる動きだろう。
外食大手が本業の周辺領域に少しずつ実験店舗を出し、成否を急がずデータを積み上げていくやり方は、大手ならではの体力を生かした新業態開拓の一形態と言える。10店舗規模で数年かけて検証を続ける姿勢は、拙速な多店舗展開よりも慎重な市場適応を優先している表れとも読める。
新業態への進出は、まず小規模・限定エリアでテストしながら反応を見るという道もあれば、既存業態の強み(調理ノウハウや商品開発力)を軸に隣接領域へ展開するという道もある。焦らず検証期間を設け、需要が固まってから本格投資に踏み切るという選択肢も検討に値するだろう。
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