くら寿司は9月20日、メニューの最低価格を5円引き下げ110円にすると発表した。ファミリー層に人気の「ねぎまぐろ」「たまご焼き」などが対象で、来店客増加を狙う。一方で原材料価格の高騰と円安の影響を受け、33品目は値上げする。値下げと値上げを同時に行うことで、集客力の維持と原価上昇への対応を両立させる狙いとみられる。
原価高騰の中で値下げの決断をするのは、相当な覚悟が必要だったはずです。集客のために身を削る判断に、同じ現場を預かる立場として頭が下がる思いです。
大手回転寿司チェーンでは、原材料高と円安による原価上昇が続く一方で、来店客数の維持・拡大が経営課題になっています。今回のように主力メニューの値下げと不採算品目の値上げを組み合わせる手法は、価格戦略の一つの型として注目されます。
全品一律の値上げではなく、集客の核となる商品は据え置きや値下げにし、原価負担が大きい品目だけ価格を見直すという方法もあります。また、メニュー構成を見直し、利益率の高い商品と低い商品のバランスを再設計するという道もあります。