ベーカリーカフェはもともとパン屋がカフェ機能を持つ形で広がり、ヴィ・ド・フランスは1983年に日本で先駆けとなった。近年はこの流れが逆転し、カフェ側がパン機能を強化する動きが目立つ。タリーズコーヒーは新宿サザンテラスの新店に初のインストアベーカリーを導入し、サンマルクカフェも焼きたてパンを強みとして展開している。背景にはコーヒー価格上昇だけでは説明できない経営上の要因があるとされる。
コーヒー一杯の単価だけでは店を維持しにくくなっている中、パンという新たな収益源に注目が集まるのは自然な流れだと感じる経営者も多いはずです。
これまでパン屋がカフェ機能を取り込む一方通行だった業態融合が、カフェ側からもパン機能を強化する形で双方向に進んでいる状況です。コーヒー単品依存からの脱却を図る大手チェーンの動きが、業態の境界を再び揺らしています。
インストアベーカリーのような大規模投資は難しくても、焼き立て感を演出する簡易な提供方法を取り入れるという道もあります。また、パンではなくスイーツや軽食など自店の強みを活かした物販の強化で客単価を上げる方向を模索するという選択肢も考えられます。
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