
コロワイドグループの創業地である神奈川県逗子市に8月19日、新業態「甘太郎食堂」がオープンした。JR逗子駅前の銀座商店街入口という好立地に、昭和レトロを意識した2階建て店舗を構え、店頭にはラーメンやチャーハンなどの食品サンプルを並べる。名物は「甘太郎丼」で、中華営業部が担当する町中華スタイルの業態と見られる。工事中から近隣住民の関心が高く、開店前から行列ができるなど地域での期待は大きい模様だ。
創業の地に新業態を構えるというニュースには、地域とチェーンの結びつきを感じて感慨深く思う経営者も多いのではないでしょうか。開店前から行列ができたという反応には、地元密着の強みを改めて感じさせられます。
大手外食チェーンが既存の居酒屋業態から町中華という新業態へ展開する動きは、業界内で多角化・業態転換の一例として位置づけられます。コロワイドグループが自社の原点となる土地を選んで新業態を試すという点も、ブランド戦略上の意味合いを持つと考えられます。
個人店や中小チェーンにとっては、大手の新業態展開を注視しつつ、自店の強みである地域密着や独自メニューを磨くという道もあります。また、町中華というジャンルの再注目を機に、自店のメニュー構成や価格帯を見直すという選択肢も考えられます。大手の動向を脅威と捉えるだけでなく、業態のトレンドを情報収集の材料とする姿勢も一つの方法です。