
丸亀製麺など国内外約1700店舗を展開するトリドールホールディングスは、2019年にデジタル戦略を転換し、システムの自社開発からSaaS活用へと移行した。情報システム部門を自前で抱える「内製化」とは逆の発想で、複数のSaaSを組み合わせて業務システムを構成し、3カ月サイクルでプロジェクトを進めることで、変化への対応力とスピードを両立させている。コロナ禍で一時業績が下振れした後の回復もめざましく、こだわりの商品づくりと効率的なチェーン展開という相反する要素を支える仕組みとして注目されている。
システム投資やIT人材の確保に頭を悩ませている経営者は多いはずです。大手でもこうした課題と向き合っていると知ると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
外食チェーンの多くはシステムを自社開発し専門部署を抱えるのが一般的ですが、トリドールはあえてその逆を行き、SaaSを組み合わせて外部の力を活用する方針を取っています。大手ならではの事例ですが、変化の速い外食業界において参考になる視点を含んでいます。
自社ですべてを抱え込むのではなく、既存のクラウドサービスを組み合わせて必要な機能を揃えるという道もあります。一方で、業務に合わせて部分的に内製化を進め、独自性を保つという考え方もあります。規模や投資余力に応じて、どちらに比重を置くかを検討する余地がありそうです。
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