
帝国データバンクの調査では、家庭でカレーライスを作る際の原材料・光熱費を示す「カレーライス物価」が2カ月ぶりに下落。5月の1食平均価格は361円で4月比3円安、前年比の上げ幅も過去2年で最小となった。要因はコメ価格の下落で、東京・練馬区のスーパーでは5キロ税込3456円と前年より780円安い。ジャガイモ・タマネギも値下がり見通しだが、豚肉は上昇傾向にある。全国のコメ店頭平均価格も5キロ3458円まで下がっている。
コメが下がったと聞いても、肉や資材費の上昇で結局利益が圧迫されている店主さんも多いのではないでしょうか。数字の裏で相殺されている実感、よく分かります。
今回の「カレーライス物価」の下落は、コメ価格の急落が豚肉の上昇分を打ち消した結果であり、原価構造の一部が改善しただけで全体のコスト圧力が消えたわけではありません。飲食業では原材料ごとに値動きの方向がバラバラで、単品目の下落を安心材料としてそのまま捉えるのは危険な状況です。
コメの下落分をメニュー価格に反映して割安感を訴求する道もありますし、逆に豚肉などの上昇分の吸収に使い価格を維持したまま利幅を確保する道もあります。仕入れ先を複数比較し、品目ごとの値動きをこまめに把握して調達戦略を組み替えるという方法も考えられます。
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