
くら寿司の台湾子会社アジアくら寿司が今秋から、愛媛県宇和島市の水産商社・宇和島プロジェクトが開発した「みかん鯛」「みかんブリ」を台湾内の全約60店舗ですしネタとして提供する。かんきつ類の搾りかすを餌に配合し臭みを抑えたブランド魚で、台湾店舗で愛媛県産鮮魚が使われるのは初めて。18日には関係者約70人が愛媛県庁を表敬訪問し、将来的には東南アジアへの展開も検討しているという。
地方の水産業者が自ら育てたブランド魚が海外の大手チェーン全店に採用されるというニュースは、地道な商品開発を続ける生産者や飲食店経営者にとって励みになる話ではないでしょうか。
大手回転ずしチェーンが海外店舗で日本の地方ブランド食材を全店採用する動きは、国内の縮小市場を補う海外展開戦略の一環として位置づけられます。同時に、地方の一次産業にとっても大手チェーンとの提携が海外販路拡大の足がかりになるという構造が見えてきます。
自社でも地域の生産者と組んでオリジナル食材を開発し、差別化商品として打ち出すという道もあります。また、海外展開を視野に入れる場合、まずは大手チェーンとの提携実績や成功事例を参考にしながら、自店に合った規模での輸出・海外連携を検討するという選択肢も考えられます。