
和食定食チェーン「大戸屋ごはん処」の業績が好調だ。2010年代後半に既存店売上の低迷や赤字転落を経験したが、その後過去最高の営業利益を達成した。復活の背景には、家族の食事代わりとなる「ファミレス代わり」需要、夜のちょい飲み利用、そして厳格すぎない「ゆる健康志向」というトレンドとの合致があるという。都心店舗では平日ランチから満席が続くなど、幅広い客層の支持を集めている。
一度落ち込んだ既存店売上や赤字を経験した経営者にとって、大戸屋の復活劇は励みになる話ではないでしょうか。長く苦しい時期を乗り越えた先に光が見える、という事例は勇気づけられます。
和食定食業態は健康志向や単身・ファミリー層の日常使いニーズと親和性が高く、大戸屋の事例は「ちょい飲み」「ゆる健康」といった消費者の緩やかな価値観変化を捉えた結果と位置づけられます。既存店の低迷から一転して過去最高益に至った過程は、業態全体の需要構造を見直すきっかけにもなり得ます。
自店のメニューや客層を「ファミレス代わり」的な多用途利用に広げてみるという道もありますし、夜間の軽い飲みニーズを取り込む業態変更を検討する道もあります。また、厳格な健康食よりも「ゆるい」健康感を打ち出すメニュー設計を試すという選択肢も考えられます。