
オイシックス子会社のシダックスフードサービスは、9月から高齢者施設向けに冷凍の完全調理済み食品を販売する「元気ごはんwith Oisix 定期お届け便」を開始する。従来は給食運営を直営受託する施設向けに独自の常食・ソフト食・ミキサー食や高カロリー「すごカロ」シリーズを提供してきたが、今回は自前で給食を運営する施設にも同様の完調品を6食入り冷凍ポーションパックで販売し、省人化と安全性向上を狙う。
人手不足の中で調理現場を回している施設や飲食事業者にとって、完調品の活用は切実なテーマだと感じている経営者は多いはずです。品質を落とさずに省人化できる選択肢が増えることは歓迎される動きでしょう。
これまで給食運営を直営受託していた企業が、運営を任されていない施設にも完調品だけを外販する形にビジネスを広げている点がポイントです。調理そのものから、製品・仕組みの外販へと収益源を広げる動きは、人手不足が深刻な介護・給食業界だけでなく、飲食業全体でも今後増えていく可能性があります。
自社でも完調品や冷凍・チルド食材の活用を試験導入し、調理工程の一部を外部化するという道もありますし、逆に自社の調理ノウハウやレシピを他社に外販する側に回るという道も考えられます。まずは自店の調理工程のどこに省人化余地があるかを棚卸しすることから始める道もあるでしょう。