
ボンディッシュ社が運営する、厨房を持たずオフィス内で本格ランチを提供する「キッチンレス社食」への問い合わせが前年比125%増となった。Job総研の調査では9割超が「夏の暑さが仕事に影響する」と回答しており、猛暑による外出ストレスが背景にある。2026年上半期に新規オープンした拠点の7割で同サービスが導入されており、企業の福利厚生として社員食堂需要が高まっている。
炎天下の中でランチのために外出するのがつらい、という感覚は多くの働き手に共通するものです。厨房を持つ飲食店にとっても、猛暑期の客足の変化は無視できない悩みどころです。
今回の動きは、外食に代わる「社内完結型」の食のサービスが企業の福利厚生ニーズと結びついて拡大している一例です。猛暑という気候要因が、ランチ需要の行き先を外食店からオフィス内サービスへとシフトさせる圧力になっている構造が見えます。
既存店としては、猛暑期に外出を避けたい層向けにデリバリーやテイクアウトの強化を検討する道もありますし、逆に涼しく快適な店内環境を打ち出して「わざわざ外に出て涼みに行きたくなる店」として差別化する道も考えられます。オフィス街の店舗であれば、近隣企業への法人向けケータリングやオフィス内メニュー提供といった新たな販路を模索する選択肢もあります。