
中部地盤の食品卸トーカン(名古屋市)は8月17日付で、給食向け業務用食品卸イト商(愛知県清須市、資本金4500万円、売上高21億4500万円・25年7月期)の全株式を取得し子会社化した。トーカンは今期始動の「長期戦略2030」で高齢者施設を含む給食市場を重要領域と位置付け、今年6月にも水産加工品会社ショクザイをグループ化済み。今回の買収で体制を強化し、給食市場でのシェア拡大を狙う。
人手不足や原価高が続く中、卸やM&Aの動きは現場からは遠く感じられるかもしれませんが、仕入れ環境の変化として気になる経営者も多いはずです。
給食市場は高齢者施設向け需要も含めて安定成長が見込まれる領域とされ、大手卸が相次いでM&Aで供給網を強化する動きが出ています。今回のトーカンの動きも、業界再編・寡占化の一環として位置づけられます。
仕入れ先の卸が再編される場合は、価格交渉力や商品ラインナップの変化を早めに確認しておくという道もあります。また、地域の中小卸との取引を維持しつつ、大手卸の動向も注視して選択肢を広げておくという考え方もあります。