
くら寿司は9月4日から、いか・えびなど20品目を一律5円値下げし、313店舗で最低価格を110円に戻す。2022年10月に原材料高で115円へ引き上げていたが約3年ぶりに旧価格水準へ。一方でサーモンや赤貝など最低価格帯だった33品目は値上げし、新たな組み合わせの皿も投入する。全551店舗のうち一部は115~145円のままとなる。
原価高騰と客離れの間で価格設計に悩む経営者にとって、大手の値下げ・値上げ同時実施のニュースは他人事ではないはずです。
くら寿司は看板価格である110円を回復させつつ、原材料高が続く品目は値上げするという「品目別の価格再編」に踏み切っています。これは一律値上げでは客数を落としかねないという判断が背景にあると考えられます。
看板商品を安く見せて集客の入口とし、原価高の品目で採算を確保するという値付けの分散は中小店でも応用できる考え方です。全品一律ではなく品目ごとに価格戦略を分ける、あるいは看板メニューだけ価格を据え置いて他で調整するという道もあります。