
回転ずしチェーンのスシローが来月、ニューヨークのタイムズスクエア付近にアメリカ1号店をオープンする。地下1階から地上2階の3階建てで、テーブル席など150席と個室3部屋を設け、メニューは100種類以上。価格は最も安いマグロなどが1皿2貫で約800円(5ドル)、大トロは約1600円(10ドル)、ロール寿司は約2240円と、日本の店舗より高めの価格設定になっている。
海外進出のニュースを見ると、日本の外食企業のグローバル展開の勢いを感じつつ、国内で奮闘する経営者としては複雑な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
大手チェーンが海外の物価水準に合わせた価格戦略で高付加価値化を図る一方、国内では原価高や人手不足の中での価格転嫁が課題となっており、同じ「すし」というカテゴリーでも市場によって戦い方が大きく異なる構造が見えてきます。
国内店舗においても、原価や立地に応じたメリハリのある価格設定を検討する道もあれば、海外での成功事例から高単価帯商品の見せ方やメニュー構成のヒントを取り入れるという道もあります。また、インバウンド需要を意識した価格帯設定を試みる選択肢も考えられます。