9月12日から30日にかけてのベーカリー関連ニュースを見渡すと、タリーズやサンマルクといったカフェ側がインストアベーカリーを強化する動きと、ミスタードーナツの値上げ、老舗パン屋の閉店、地方での新規開業ラッシュが同時に起きていたことが分かります。この記事を読むと、カフェとベーカリーの垣根が崩れている背景に何があるのか、原材料高騰下で大手がどう価格転嫁しているのか、そして新規開業が相次ぐ一方で老舗や新業態が撤退している構造がどうつながっているのかが分かります。季節限定商品やキャラクターコラボが次々と投入された理由も含めて整理しました。カフェ業態からの参入が増えるいま、パン専業店がどこで戦うべきかを考える材料になります。
なぜ今、カフェとベーカリーの境界が消えつつあるのか
カフェ側がパン機能を取り込む動きが今月は特に目立ちました。タリーズコーヒーが新宿サザンテラスの新店に初のインストアベーカリーを導入し、サンマルクカフェも焼きたてパンを強みに据えています。かつてはヴィ・ド・フランスに代表されるようにパン屋がカフェ機能を持つ一方通行の流れでしたが、いまはコーヒー単品の収益だけでは店を維持しにくいという構造上の課題が、カフェ側からパンへ手を伸ばす動機になっています。名古屋の「カフェヨシノ」がモーニングのトーストを自家製食パンに変え、ベーカリー併設の新業態を出す事例も同じ流れの中にあります。










