回転寿司大手3社の第3四半期決算で、スシローとはま寿司が増収増益を続ける一方、くら寿司だけが営業利益45.2%減という苦境に陥りました。同じ週にくら寿司は人気コラボ「ちいかわ」の中止も発表し、SNS発の信用問題に直面しています。一方でかっぱ寿司は4年ぶりの営業赤字に転落しつつベトナムへ進出、ゼンショーの「はま寿司」は中国で店舗数を4倍に増やし主力事業を逆転しました。ラーメン「丸千代山岡家」は直営体制で過去最高益を更新し、コロワイド・ワタミ・ゼンショーでは同時期に創業家の世代交代が進んでいます。この記事を読むと、規模拡大が続いてきた大手チェーンがどこで明暗を分けているのか、直営とFCどちらが成長の踊り場を越えやすいのか、海外進出が国内苦戦の解決策になり得るのかが分かります。自店の規模に関わらず、拡大戦略の岐路を考える手がかりになるはずです。
なぜくら寿司だけ回転寿司3社の中で苦境に陥ったのか
くら寿司の営業利益急減は、価格戦略の立ち位置が曖昧になったことが主因です。スシローは値上げしつつ満足感で勝負し、はま寿司は安さを前面に出す一方、くら寿司は最低価格を115円から110円に下げつつ一部商品を値上げするという中間的な対応を取り、既存店の客数は3.9%減と客単価上昇分を打ち消しました。





