
冷凍食品市場が拡大を続けている。25年度の各社冷食売上高は概ね増収で、価格改定の影響もありつつ家庭用・業務用ともに拡大基調。日本冷凍食品協会によると国内消費量(国内生産量・冷凍野菜輸入量・調理冷凍食品の合計)は前年比3.6%増の302万トンとなり、初めて300万トンを超えた。成長を支えるのは、一食完結型のワンプレートやパスタなど個人利用(パーソナルユース)を狙った商品戦略、そして深刻化する調理現場の人手不足に対応する業務用商品の拡充で、これらのニーズに応える提案が奏功しているという。
人手不足や原材料コストに悩む中で、冷凍食品市場の伸びを聞くと「うちも活用できないか」と気になる経営者は多いはずです。
個人消費でも一食完結型メニューが伸び、業務用でも人手不足対応の商品が拡充されるなど、家庭・店舗の両方で冷凍食品への依存度が構造的に高まっている状況が見えます。数量・金額ともに300万トンを超える規模まで市場が育っている点は、業態を問わず無視できない動きです。
厨房の省人化・仕込み時間削減の観点から業務用冷凍食品の活用を見直すという道もありますし、逆に「手作り感」を差別化ポイントとして訴求する道もあります。まずは自店のメニュー構成の中で、どの工程を冷凍品に置き換えられるかを棚卸ししてみる価値はありそうです。