香川県坂出市の仕出し・弁当販売会社「味庄お届け料理センター」が2026年11月2日に事業を停止し、自己破産の準備に入った。帝国データバンク高松支店によると、同社は2018年7月に破産したSK産業(旧商号・味庄)の仕出し事業を継承し2020年1月に設立。冠婚葬祭やイベント向け弁当を自社工場で製造販売してきた。2024年には東京の焼肉店の経営権を取得し飲食店事業にも参入、2026年6月期の年間売上高は約2億7000万円だったが、負債額は約9000万円に上るという。
長年「味庄」の名で地域の冠婚葬祭やイベントを支えてきた仕出し店が事業停止というニュースは、同じように地域に根差して商売をしてきた経営者にとって他人事とは思えない重さがあります。
この会社はもともと別企業から仕出し事業を分離して設立された経緯があり、知名度のあるブランドを引き継ぎつつ、2024年には焼肉店経営にも進出して多角化を図っていました。年間売上高約2億7000万円を計上していた中での事業停止は、仕出し・弁当業態と飲食店経営の両輪を回すことの難しさを示しているとも言えます。
仕出し・弁当事業は冠婚葬祭需要の変化や自社工場維持のコスト負担が経営を圧迫しやすく、既存事業の採算を定期的に見直すという道もあります。また新規事業への参入時には、本業とのシナジーやキャッシュフローへの影響を慎重に見極めながら段階的に拡大するという考え方もあるでしょう。
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