
ゼンショーHDは7月30日、ホーチミン市の商業施設「イオンモール・タンフーセラドン」に回転ずし「はま寿司」のベトナム1号店を開業した。同社は「すき家」を軸に世界で1万4,947店舗(2026年3月末時点)を展開し、ベトナムでは2016年のすき家1号店開業以来、南部中心に25店舗まで拡大していた。はま寿司は日本と同等品質を掲げつつ原材料調達を工夫しコスト競争力を高め、価格は1皿2万5,000ドン(約155円)からと現地消費者向けに設定。しょうゆを6種類用意するなど体験価値も重視し、日本勤務経験者や日本研修を修了したベトナム人スタッフを配置している。
海外での新業態展開というニュースは、国内で人手不足やコスト高に苦しむ経営者にとって、遠い世界の話に感じられるかもしれません。それでも、同じすし業態としてどう差別化しているのかは気になるところではないでしょうか。
ゼンショーHDはすき家で培った海外店舗網を土台に、はま寿司という別業態を投入する形でベトナム市場を深耕しています。現地価格設定や人材育成の仕組みは、単なる海外進出ではなく、現地に根付かせるための一連の戦略として位置づけられます。
国内店では海外進出のような大規模投資は難しくても、原材料調達の工夫でコストを抑えつつ品質を保つという発想は参考にできる部分があります。また、スタッフ研修を通じて体験価値を高めるという手法も、規模を問わず取り入れられる余地があるかもしれません。