
10月18日の「冷凍食品の日」にあわせ、高級冷凍食品市場の拡大が報じられた。百貨店大手の松屋銀座は4年前から老舗レストランの味を再現したコース料理の冷凍食品を販売し、価格は税込3万9960円。事業は年間1億円規模まで拡大し、自宅用・ギフト用として人気が高まっている。さらに大手デベロッパーの三井不動産も「mitaseru JAPAN」として日本橋の老舗料理店の味を再現した高級冷凍食品の製造に参入するなど、異業種からの参入が相次いでいる。
自宅で名店の味を楽しみたいという需要が広がっていると聞くと、飲食店経営者としては複雑な気持ちになるかもしれません。店の味がパッケージ化される時代の変化を感じる経営者も多いはずです。
高級冷凍食品は、百貨店や不動産会社といった異業種が老舗飲食店の味を商品化する新しい収益源として位置づけられています。外食と中食の境界が曖昧になりつつあり、名店ブランドの価値が冷凍食品という形で切り出される動きが広がっています。
自店の看板メニューを冷凍食品として商品化し、新たな販路やギフト需要を取り込むという道もあります。逆に店内でしか味わえない体験価値を磨き、冷凍食品にはできない強みを打ち出すという方向性も考えられます。異業種との協業で商品開発や販売網を補うという選択肢もあるでしょう。
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