外食チェーン「マルシェ」が組織を直営本部とFC本部の2本部制に再編する。運営を担うテンポスは、社内で評価の高い人材をこの新体制に送り込み、フランチャイズ展開の拡大を軸とした再建を進める方針とみられる。背景にはテンポス側の「FCを増やしたい」という意向があり、既存店の直営運営と加盟店開発を分離することで、それぞれの意思決定と成長戦略を明確化する狙いがあるとみられる。
看板ブランドの立て直しに社内のエース人材を投入するという判断には、経営陣の本気度がにじみます。組織体制を変えてでも成長軌道に戻したいという焦りにも似た思いは、多くの経営者が共感できるところではないでしょうか。
直営とFCを分ける組織再編は、成熟したチェーンが再成長を模索する際によく取られる手法です。直営で培ったオペレーションやブランド管理のノウハウを、FC本部が加盟店開拓に専念することでスピーディーに広げようという狙いが透けて見えます。
自社でも、直営とFC(あるいは業態ごと)の意思決定ラインを分けて機能を明確化するという道もあれば、逆に少数精鋭のまま一体運営を続けて機動力を優先するという道もあります。組織を変える際は、誰がどの権限を持つかを明文化することが定着のカギになりそうです。