
2026年6月、松屋銀座に松屋フーズの高級業態「松屋PREMIUM 銀座店」がオープンした。神戸牛を使った牛めしは1390円で、通常店舗(460円)の約3倍の価格設定。百貨店への出店は松屋フーズ初で、店舗デザインも黒とゴールドを基調とした新しいものを採用し、既存の牛丼チェーンのイメージから脱却したプレミアムブランドづくりを進めている。
低価格が当たり前とされてきた牛丼業態が、あえて高価格・高品質路線に踏み出したというニュースに、価格戦略の幅を広げたいと考える経営者は関心を持つのではないでしょうか。
牛丼チェーンのような大衆的なファストフード業態が、百貨店という高価格帯・高感度な立地に進出することは、既存ブランドの価値を再定義する試みといえます。素材のグレードアップと店舗デザインの刷新をセットで行うことで、従来客とは異なる新たな客層の獲得を狙う動きと位置づけられます。
既存業態のまま高価格帯メニューを一部導入する道もありますし、今回のように別ブランド・別デザインで完全に切り分けて出店するという道もあります。また、立地を百貨店やSCなど客単価の高いエリアに絞って試験展開し、反応を見ながら広げていくという進め方も考えられます。