
ゼンショーホールディングスが8月7日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)決算は、売上高・営業利益・経常利益・純利益がいずれも2ケタ増となる大幅増収増益だった。純利益は前年同期比89.2%増。グループ内では従来の主力だった「すき家」ではなく、「はま寿司」が売上・利益の両面で首位となり、稼ぎ頭が回転すし業態に移った形。株価は同日、市場全体の軟調な流れの中で前日比2.17%下落した。
大手が好決算を出すニュースは、日々厳しい経営判断を続ける現場の経営者にとって複雑な気持ちを呼ぶかもしれません。同じ外食業でも規模や業態でこれほど差が出るのかと感じる方も多いでしょう。
牛丼で知られるゼンショーグループにおいて、回転すしの「はま寿司」が「すき家」を上回る稼ぎ頭になったという事実は、外食業界内での客単価・原価構造・客数の力学が業態ごとに大きく異なることを示しています。大手チェーンの業態別ポートフォリオ戦略が結果として表れた一例と言えます。
自店の業態がどのポジションにあるかを、大手の業態別業績の動きと比較して振り返るという方法もあります。また、すし業態や定食業態など客単価・原価バランスの良い業態への展開や商品構成の見直しを検討する道もあれば、既存業態のまま独自の強みを深掘りするという選択肢も考えられます。