1994年開業のオリジン弁当以来、弁当市場では「500円で買える」という分かりやすさが長年の価値基準とされてきた。しかし物価上昇が続く中、500円以上の弁当を「高い」と感じる人が66.7%に上る一方で、実際には500円超の弁当を購入する人が増えているという実態が指摘されている。約30年続いた「ワンコインの壁」という心理的基準と、実際の購買行動との間にズレが生じつつある状況が浮かび上がる。
弁当の価格設定に頭を悩ませている経営者は多いのではないでしょうか。値上げしたいけれど「高い」と思われて客足が遠のくのが怖い、という葛藤はよく分かります。
長年「500円で買える」という分かりやすさが弁当・惣菜業態の価値の核でしたが、原材料費や人件費の上昇でその壁を維持するのが難しくなっています。今回のデータは、消費者が「高い」と感じながらも実際には購入している、という価格感覚と行動の乖離を示すものです。
心理的な価格の壁を維持するために内容量やグレードを調整する道もあれば、思い切って500円を超えた価格帯にシフトし、量や質で納得感を高める道もあります。また、価格帯を複数用意して「ワンコイン商品」と「上位商品」を併存させるという選択肢も考えられます。
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