
福井県のもやしラーメンと玉子とじカツ丼で人気の「なん・なん亭」が、あわら市に焼肉店「なん・なん別邸」をオープンする。知り合いの焼肉店の閉業を機に新規参入を決断。福井発の新和牛ブランド「ふくい和牛ふくふく」や褐毛和種「越前福牛」を仕入れルートを生かして提供する一方、豚肉・鶏肉などリーズナブルなメニューも用意する。店長は手探りで進めつつ、将来的には本家ラーメン店との相乗効果も視野に入れている。
看板商品で長年支持を集めてきた店が、畑違いの焼肉業態に踏み出すのは勇気のいる決断だと思います。知り合いの店の閉業という縁がきっかけというのも、経営の現実味を感じさせます。
人気の飲食店が本業と異なる業態へ多角化する動きは各地で見られ、既存の顧客基盤やブランド力、仕入れルートといった強みを新業態に転用できるかが鍵になります。今回はブランド和牛の仕入れルートを生かしつつ、価格帯を広げてリスクを分散する形になっています。
本業と全く異なる新業態に挑む場合、既存店の看板や信頼を生かして送客導線を作る道もあれば、あえて別ブランドとして独立させ試行錯誤する道もあります。また高価格帯の看板商品と低価格帯のメニューを併存させることで、客層の裾野を広げるという選択肢も考えられます。