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70年の歴史に幕、下関の老舗パン店が廃業 学校給食は新会社が継承

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2026年7月30日 飲食note
70年の歴史に幕、下関の老舗パン店が廃業 学校給食は新会社が継承

山口県下関市の長寿製パンが7月25日に製造・販売を終了し廃業した。1957年創業で、下関市を中心に小中学校約80校へ給食パン・米飯を供給し、直売所での市販も行ってきた。原材料や包装資材の高騰、少子化による給食需要の縮小で市販部門は赤字が続き、2025年9月の前社長の死去も重なり廃業を決断。学校給食事業は岩国市のパン製造会社ピーコックが設立した新会社「長寿」が引き継ぐが、市販は終了する。

フクタンのひとこと

70年守ってきた味と地域とのつながりを、原材料高や少子化という外部要因で手放さざるを得なかった経営者の無念さは、多くの飲食・食品事業者にとって他人事ではありません。特に給食事業のように公共性の高い分野で採算が悪化していく苦しさは、数字だけでは語れない重みがあります。

学校給食向けの製造業は、原材料・資材コストの上昇と生徒数減少という二重の逆風を受けやすく、単価が固定されがちな公共調達型ビジネスの構造的な弱さが表れた事例です。市販部門を薄利で維持してきた老舗ほど、コスト高騰の影響を吸収しきれず経営継続が難しくなる傾向があります。

給食事業のような固定単価の取引が中心の場合、複数自治体・複数取引先への分散や、原材料高騰分を価格に反映する交渉ルールをあらかじめ整えておくという道もあります。また今回のように、事業譲渡や協業によって主力事業だけを外部の会社に引き継いでもらう選択肢も、廃業を避ける現実的な手段の一つとして検討され得ます。

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