
1912年創業の精肉専門店「日山」が、東京都渋谷区恵比寿に焼肉店「WAGYU YAKINIKU 日山」を8月8日にオープンした。同社はこれまで精肉事業やすき焼割烹を通じて和牛を提供してきたが、より多くの人に気軽に和牛のおいしさを楽しんでもらうため、焼肉という業態に挑戦した。長年培った目利きと、味わい・香り・脂の質を見極める独自の基準を活かし、和牛そのもののおいしさを前面に出したコースを用意している。
老舗の看板を守りながら新しい業態に挑む姿には、多くの経営者が背中を押される思いを持つのではないでしょうか。
精肉専門店が自社の目利きを活かして焼肉業態に参入する動きは、素材の強みを持つ事業者が販路を広げる一つの型として捉えられます。すき焼きなど既存業態からの延伸で、既存の顧客基盤や仕入れルートを新業態に転用している点が特徴です。
自社の強みである素材や仕入れルートを活かし、新業態への展開で客層を広げるという道もあります。一方で、既存店の看板メニューをそのまま活かし、専門性を深めることでブランドを強化するという方向性も考えられます。いずれの場合も、既存事業との相乗効果をどう設計するかが鍵になりそうです。