
東京商工リサーチによると、2026年7月の飲食業倒産は112件(前年同月比6.6%増)となり、1997年以降で7月として最多を記録した。7月としては4年連続で前年を上回り、2年連続で100件超え。1〜7月累計は621件(前年同期比5.6%増)で、過去最多だった前年の年間1,002件を上回るペースが続く。内訳では「物価高」倒産が23件(同76.9%増)、「人手不足」倒産が13件(同116.6%増)、「人件費高騰」倒産が12件(前年同月1件)と急増しており、居酒屋・ラーメン店・中華料理店などで目立つとされる。
毎月のニュースで倒産件数の記録更新を目にするたび、他人事ではないと感じる経営者は多いはずです。特に居酒屋やラーメン店、中華料理店など日常的な業態での倒産が目立つという指摘は、多くの現場に重なる不安でしょう。
物価高・人手不足・人件費高騰という3つの要因が同時に、しかも前年から大幅に増加している点が今回のデータの特徴です。小・零細規模の飲食店ほどこれらのコストショックを吸収する体力が乏しく、構造的に倒産が増えやすい局面が続いていると言えます。
原価や人件費の上昇分をどこまで価格転嫁できるかを見直す、仕込みや営業時間の効率化で人手不足を補う、複数の資金調達手段を確保しておくなど、対策の組み合わせ方はいくつも考えられます。自店の規模やコスト構造に合わせて、優先順位をつけて検討していくという道もあります。