
愛媛県松山市の老舗すし店「すし丸」(三福ホールディングス)が、約50年前に同市で初めて提供した「しゃぶしゃぶ(すすぎ鍋)」を本店で復刻した。当時使用していた秘伝のたれをそのまま再現し、新メニュー「しゃぶしゃぶコース」として1人前1万円で提供を開始。単なる新商品ではなく、自社の歴史資料に基づく老舗の伝統を掘り起こした企画点が特徴。
長年続けてきた店だからこそ持てる
新規性だけで勝負する商品開発が飽和する中、老舗が自社の歴史・レシピ資産を掘り起こして再提供する動きは一つの流れとしてある。すし丸のケースも、外部トレンドに乗るのではなく自店の来歴を価値化した事例と位置づけられる。
自店に埋もれている過去のメニューや秘伝レシピを見直し、復刻という形で再提供する道もある。一方で、社内資料や創業当時の記録を整理し、店の歴史そのものをストーリーとして発信していく道もある。値付けについても、単価を上げても納得感を持たせられる背景があるかを検討する余地がある。
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