
6月8日、渋谷にYT&H(東京都江東区)運営の焼肉店「良味苑」がオープンした。同社は江ノ島・渋谷で「すき焼き ちかよ」を展開しており、良味苑はそれに続く新業態。代表の藤原佑太氏が20年通い続けた韓国の焼肉店「良味屋」の味を自力で完全再現したという「良味ホルモン&ミノ盛り合わせ」を看板メニューに据え、渋谷を代表する焼肉店を目指すという。藤原氏はメーカー営業職を経て熟成肉ケータリング事業で起業し、すき焼き店のヒットを経て今回の新業態に至った経緯を持つ。
一つの業態を成功させた後、新業態に挑戦するのは勇気がいる決断です。オーナー自身の「偏愛」を看板メニューに込める姿勢に共感する経営者も多いのではないでしょうか。
すでにヒット業態を持つ企業が、それに満足せず新たな専門業態へ展開する動きは、飲食業界における多店舗展開の一つの型として位置づけられます。今回は韓国発の味を独自再現するという差別化軸を持つ点が特徴です。
既存業態の横展開で規模を追う道もあれば、今回のようにオーナーの原体験や専門性を軸にした新業態で差別化を図る道もあります。いずれにせよ、既存店の運営体制を維持しながら新業態を立ち上げるための人材・資金配分の検討が欠かせません。