スシローフードホールディングスは、テイクアウト寿司チェーン「京樽」を「和食さと」を運営するSRSホールディングスに売却した。スシロー側は京樽の債務超過を解消するため64億円を出資した後、37億円で売却しており、SRS側は実質的に「回転寿司みさき」など89店舗を37億円で獲得した形となる。
長年支えてきたブランドを手放す決断には、経営陣の複雑な思いが透けて見えます。数字だけでは測れない苦労を重ねてきた現場の従業員や関係者にとっても、大きな転換点だったはずです。
大手外食グループの間でも、収益性の見直しに伴うブランド再編やM&Aが加速しています。今回のケースは、親会社が一度資金を投入して立て直したうえで売却するという、事業ポートフォリオ最適化の典型例と言えます。
自社で抱え続けるか、専門性の高い他社に託すかは、業態ごとの強みと市場環境次第で判断が分かれるところです。売却によって身軽になり本業に経営資源を集中させる道もあれば、時間をかけて自力再建を目指す道もあり、どちらを選ぶかは企業ごとの戦略次第と言えるでしょう。