
ラーメンチェーン「幸楽苑」の2027年3月期第1四半期は売上高が前年同期比9.8%増、営業利益が22.2%増と大幅改善し、7月の既存店売上高も前年同月比110.4%、客数107.8%と好調に推移した。背景には2023年に経営トップへ復帰した創業者・新井田傳氏による改革がある。多角化路線で本業の競争力が低下していた同社が、創業者主導の事業再定義によって客足を取り戻した点は、同様に創業者復帰で再生を遂げたワタミと共通するとされる。
多角化に走った結果、本業の強みが薄れてしまう不安は、規模の大小を問わず経営者なら共感できる悩みではないでしょうか。
外食チェーンでは事業拡大の過程で本業の競争力が落ちるケースが見られ、幸楽苑やワタミのように創業者が経営に復帰し原点回帰することで業績が改善する事例が注目されています。
多角化を進める際も本業の強みを定期的に棚卸しする、経営陣に創業時の理念を再確認する機会を設ける、業績が停滞した際は原点に立ち返ってメニューやサービスを見直すといった道もあります。