通販事業を展開するベルーナが、A5黒毛和牛食べ放題「銀座のステーキ」の7店舗目を出店した。同社はグルメ通販事業で337億円規模の売上を持ち、そのバイングパワー(仕入れ交渉力)を外食店舗の食材調達に活かしている。ベルーナはグランベルホテルなどホテル事業も497億円規模で展開しており、通販・宿泊・外食を横断する多角化企業として事業を拡大している。
和牛の仕入れコストに頭を悩ませる経営者にとって、他業種の企業が桁違いの調達力で参入してくる様子は複雑な気持ちになるニュースかもしれません。
通販事業で確立した仕入れルートや価格交渉力を外食に転用する動きは、異業種からの外食参入における典型的なパターンの一つです。ベルーナのように通販・ホテル・外食を横断する企業は、単独の飲食店にはない規模のバイングパワーを武器にできます。
個店や中小チェーンが同じ土俵で価格競争をするのは難しいため、産地や部位、提供体験など仕入れ力以外の価値で差別化する道もあります。また共同仕入れやグループ化によって調達力を高めるという選択肢も考えられます。