8月5日から23日にかけて、韓国料理業態では対照的な動きが同時に進んだ。柏駅南口では全品328円均一の「韓無量」が開業し、砺波や船橋でも新規出店が相次いだ一方、韓国キンパ専門チェーン「キムガネ」の1号店が原材料高騰を理由に閉店し、1000店超を展開した老舗フランチャイズ「ノルブ」は経営再生手続きに追い込まれた。この記事を読むと、低価格均一戦略がどこまで通用するのか、原材料高騰が薄利多売業態をどう直撃しているのか、そして人気店が2号店で異なる業態に挑む多業態展開の狙いが分かる。新規出店のニュースが続く裏で、規模拡大の先にあるリスクも同時に表面化した1か月であり、出店・価格戦略・業態拡張のいずれを考える経営者にとっても示唆の多い期間だった。
なぜ低価格均一店の出店が続いているのか
柏の「韓無量」は全品328円均一という価格設定で駅徒歩1分の好立地に出店した。均一価格は原価管理とオペレーションの標準化が前提となる業態で、メニュー数が多くても単価がぶれないため回転率で稼ぐ構造になりやすい。同じ月には船橋にサムギョプサル専門店、砺波に和韓融合業態が開業しており、韓国料理は依然として新規出店が活発なジャンルであることがうかがえる。ただし低価格均一は原材料費の変動を吸収しにくい業態でもあり、次章で見る原材料高騰の影響と表裏一体で捉える必要がある。
