10月、弁当店の倒産が過去最多ペースで推移する一方、日配惣菜・米飯市場は10兆5,218億円規模まで拡大し続けていることが分かりました。同時に松屋やしゃぶしゃぶ温野菜、京都焼肉天壇など外食チェーンがテイクアウト・惣菜へ続々参入し、百貨店や不動産大手まで高級冷凍食品に乗り出しています。この記事を読むと、なぜ市場が拡大しているのに個店の倒産が増えているのかという矛盾の正体が分かります。また、大手が仕掛ける増量・値下げ・デリ業態参入といった施策の裏にある戦略の共通点、そして規模で戦えない個店が生き残るための差別化の方向性も見えてきます。原価高騰という同じ逆風の中で、拡大する市場の恩恵をどう自店に引き込むか、今まさに戦略の分かれ目に立つ経営者にとって重要な内容です。
なぜ市場は拡大しているのに弁当店の倒産が増えているのか
市場全体の拡大と個店の淘汰は、同時に起きている別々の現象として捉える必要がある。矢野経済研究所の調査では2025年度の日配惣菜・米飯市場が前年度比102.6%の10兆5,218億円と拡大を続けている一方、東京商工リサーチによると弁当店の倒産は8月末時点で既に83件に達し、過去最多だった昨年の89件に迫るペースで推移している。








