今週は大手外食チェーンの決算・開示が相次いだ。回転寿司のかっぱ寿司は14カ月連続で既存店が前年割れし第1四半期は7億円の営業赤字に転落した一方、スシローやはま寿司、銚子丸、ブロンコビリーは増収増益基調を維持した。松屋フーズでは公式アプリへの不正アクセスで237万件超の個人情報が漏えいし、グローバルダイニングは米国の労務訴訟で約1億円の特別損失を計上。吉野家のラーメンM&A、幸楽苑の酒蔵買収、トリドールのSaaS・BIM導入など、攻めの投資も目立った一週間だった。この記事を読むと、同じ市場で業績が二極化する構造上の理由、大手が選んでいる「原点回帰」と「多角化」という二つの戦略の使い分け方、海外展開が持つ成長機会とリスクの両面、デジタル投資と情報セキュリティ対応の関係が分かる。規模は違っても、価格競争・多角化・海外展開・デジタル化のどこに自店の資源を配分するかという問いは、すべての飲食店経営者に共通するテーマだ。
同じ回転寿司市場で、なぜかっぱ寿司だけが赤字に沈んだのか
かっぱ寿司の既存店売上・客数は14カ月連続で前年割れし、第1四半期の営業損益は7億円の赤字に転落した。同じ回転寿司市場でスシローやはま寿司が伸びている中での独り負けは、売上の減少幅以上に利益が消える構造的な問題を抱えていることを示している。一方で銚子丸は大トロ540円・生うに軍艦1000円という単価の高いメニューを維持しながら営業利益を31.5%伸ばし、ブロンコビリーも営業利益率が前年同期比2.9ポイント上昇している。価格競争の土俵で戦い続けるか、体験価値で単価を上げるかという選択が、原材料高・人件費高という共通の逆風下での利益構造の明暗を分けている。







