
9月9日、東京・武蔵小山に「atlas」が開業した。オーナーの金井暁氏は、同エリアの人気ピッツェリア「La TRIPLETTA」の創業メンバーとして12年半活躍した後、独立。約6坪のコの字カウンター空間で、昼は総菜・弁当のテイクアウト販売、夜はワインのスタンディングバーとして営業する二毛作スタイルを採用した。イタリアのバール文化を独自に解釈した“日本式バール”をコンセプトに掲げ、地元住民をターゲットに「街のつなぎ役」となることを目指すという。金井氏は大阪出身で、元役者志望という異色の経歴を持つ。
独立という大きな決断に加え、昼夜で全く異なる業態を一つの小さな空間で成立させる発想力には、同業の経営者であれば素直に感嘆する人も多いのではないでしょうか。狭小物件でどう採算を取るかに悩む経営者にとって、刺激になる事例といえます。
人気店の創業メンバーが独立し、既存の枠に収まらない新業態を打ち出す動きは、都市部の個人店シーンで近年目立つ傾向です。昼はテイクアウト、夜は立ち飲みという時間帯別の二毛作営業は、限られた坪数でも複数の客層・収益源を確保する工夫として位置づけられます。
同様に小さな物件で開業する場合、昼夜で業態を切り替えて収益源を分散させるという方法論が一つの参考になります。また、既存店での長年の経験を独自解釈で再構築し、地域密着型のコンセプトとして打ち出すというアプローチも検討の余地があります。いずれにしても、立地や客層に応じた柔軟な営業形態の設計が鍵になりそうです。
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